SES会社を立ち上げたばかり、あるいは副業・独立でSES営業を始めたばかりの時期は、まず売上を作ることが最優先です。
この時期に高額なCRMや案件管理ツールに投資するのは賢明ではありません。無料ツールをうまく組み合わせて運用を始め、売上が安定してから段階的にアップグレードしていくのが、SES起業における正しいツール戦略です。
この記事では、SES営業に精通した立場から「本当に必要な無料ツール」だけを厳選してご紹介します。
最初からお金をかける必要はない理由
SES営業のスタートアップ期(月商100万円以下の段階)では、以下の理由で無料ツールで十分対応できます。
- BPリストの件数がまだ少ない: 100社以下なら Excelや無料ツールで十分管理できる
- 案件数・要員数が少ない: 数十件程度なら複雑なシステムは不要
- チームが少人数: 1〜3名程度なら権限管理の複雑性が低い
- 学習コストを抑えたい: 無料ツールは導入コストが低く、試行錯誤しやすい
大事なのは「ツールを整えること」ではなく「BPを開拓してマッチングを作ること」です。最初の3〜6ヶ月は、ツールへの投資より営業活動への時間投資を最優先にしてください。
必須ツール5選(すべて無料)
1. Googleアカウント(Gmail / Google Workspace)
用途: メール送受信・カレンダー・ドライブ・スプレッドシート
料金: 個人Gmailは無料
SES営業において、まずGmailアカウントを整えることが第一歩です。個人のGmailアドレスをビジネス用に使うことは一般的ですが、できれば独自ドメインのメールアドレスを設定することで、BPへの信頼感が高まります。
Googleアカウントで使えるSES営業向け機能:
- Gmail: 一括配信の送信元、BP・エンジニアとの連絡
- Googleカレンダー: 面談スケジュール管理
- Googleドライブ: スキルシート・契約書の保管
- Googleスプレッドシート: BPリスト・案件リスト・要員リスト
2. Googleスプレッドシート
用途: BPリスト管理・案件一覧・エンジニア管理
料金: 無料
Excelと同等の機能をクラウドで使えます。チームで共有できるのがExcelより便利な点です。
基本的なシート構成:
Sheet1: BPリスト(会社名、担当者、メール、タグ、配信可否、最終連絡日)
Sheet2: 案件一覧(案件名、単価、スキル、稼働日、ステータス)
Sheet3: エンジニアリスト(名前、スキル、単価、稼働状況、契約先)
Sheet4: 配信停止リスト(メールアドレス、停止日、理由)
スプレッドシートの限界は「配信機能がない」ことです。BPリストが増えてきたら、専用ツールへの移行を検討しましょう。
3. Zianser(SES営業特化ツール)
用途: 案件・要員管理、BP管理、Gmail連携一括配信
料金: 完全無料(クレジットカード不要)
SES営業に特化した専用ツールで、Googleアカウントでサインインしてすぐ使えます。スプレッドシートより管理しやすく、メール一括配信が1クリックで完了します。
Zianserでできること(無料):
- ビジネスパートナー管理(無制限)
- 案件・要員管理(無制限)
- Gmail連携による一括配信(1日2,000件まで)
- AIによるスキルシート自動解析(1日10回)
- カスタムURL共有
スプレッドシートからZianserに移行することで、毎日の配信業務が数時間→数分に短縮されます。
4. Zoom / Google Meet(面談ツール)
用途: BPとのオンライン面談、エンジニアとのブリーフィング
料金: 40分制限あり無料プランあり(Zoom)/ 無制限(Google Meet)
SES業界では面談の多くがオンラインツールで行われます。
使い分けのポイント:
- Zoom: 相手がZoomを指定してくる場合(業界標準のため多い)
- Google Meet: 自分が主催する場合、または40分を超える面談
Zoomの無料プランは40分制限がありますが、面談は多くの場合それ以内で終わります。長くなりそうな場合はGoogle Meetに切り替えましょう。
5. Notion(情報管理)
用途: 社内マニュアル、議事録、タスク管理
料金: 個人・小規模チームは無料
Notionは情報整理に非常に優れたツールです。以下のような用途に活用できます。
- BP企業との過去の取引メモ
- 面談後の所感・エンジニアプロフィール
- SES営業のトーク集・FAQ
- 社内ルール・業務フロー文書
- 週次の目標・進捗管理
あると便利な無料ツール
| ツール | 用途 | 備考 |
|---|---|---|
| Slack | 社内チャット・BPとのコミュニケーション | 無料プランあり |
| ChatGPT | メール文章作成・スキルシート整理 | 無料プランあり |
| DocuSign / HelloSign | 電子契約書 | 月数通まで無料 |
| Canva | 会社紹介資料・名刺デザイン | 無料プランあり |
| Google フォーム | 問い合わせフォーム・エンジニア情報収集 | 完全無料 |
| Trello | 案件・面談の進捗管理(カンバン式) | 無料プランあり |
ツール導入のおすすめ順序
SES営業を始めたばかりの方には、以下の順序でツールを導入することをおすすめします。
Day 1(初日)に揃える
- Googleアカウントを作成(既にある場合はビジネス用に整備)
- Zianserに登録(1分で完了、無料)
- Google Meet / Zoomをインストール
1週間以内に整える
- スプレッドシートでBPリストを作成(既存の名刺・連絡先をデジタル化)
- Gmailのフィルタ・ラベルを設定(受信メールを自動分類)
- Notionで業務メモの場所を作る
1ヶ月以内に習慣化する
- Zianserへのデータ移行(スプレッドシートのBPリストをインポート)
- 一括配信を毎朝の習慣にする
- 面談後のメモをNotionに記録するルールを作る
有料化を検討するタイミング
無料ツールで始めて、以下の段階になったら有料化を検討しましょう。
| タイミング | 内容 | 検討する有料ツール |
|---|---|---|
| BPリストが300社を超えた | 配信上限が問題になってきた | Zianser Basicプラン(リリース記念コードで無料) |
| チームが3名以上になった | 権限管理・共有機能が必要 | Google Workspace(月600円〜) |
| 月商100万円を超えた | ツールへの投資余力が生まれた | CRM(Salesforce等) |
| 電子契約が月10件以上 | 無料枠を超えた | freeeサイン等 |
よくある質問
Q: 最初からZianserだけで管理できますか?
A: はい、Zianserだけでビジネスパートナー管理・案件管理・要員管理・一括配信が完結します。スプレッドシートは不要です。
Q: BPへの配信は本当にGmailで届きますか?
A: Zianserを使ったGmail連携配信では、あなた自身のGmailアドレスから送信されるため、他のメールと同様にBPの受信トレイに届きます。
Q: 無料で使い続けることはできますか?
A: Zianserはすべての機能が無料で使えます。Lightプランは登録だけで利用できます。
まとめ
SES営業は**Gmail + スプレッドシート(初期)+ Zianser(配信)+ Notion(情報管理)**の4点セットで十分スタートできます。
最初からコストをかけず、売上が安定してから徐々にツールをアップグレードしていくのが賢い方法です。無料期間中にノウハウを蓄積することが、長期的な成功への近道です。
まずは今日、Zianserに登録してGmailを連携するだけで、明日からの一括配信が格段にラクになります。